2014年06月16日
かつての緑色の夢も
体を折り曲げながら、虫はぎこちなく生きている。
雑草の中には道はない。道のない道を進まなければならないから、その動きはスマートではない。それが虫の習性でもあるが、うっかり毒のある花や実を食べてしまうこともある。嘔吐し胃が痛むときは、とても体を真っ直ぐにしてなど歩けないのだHealth Supplement。
胃は心に直結した臓器でもあるから、胃が痛むということは心が痛むことでもある。心に毒を溜めながら、虫は虫の宿命を生きなければならない。
虫にならなければ解らないことだった。
ときには、虫の目で空を仰尖沙咀酒店。
ゆうゆうと浮遊しているのは、大きな白い鯨だ。
きょうの夢は白い。あれはやがて消えてしまう夢のかたちだ。かつての緑色の夢も、とっくにどこかへ忘れ去られてしまっている。
夢というものは、ただのんべんだらりとして境い目も曖昧にみえる。喜びの夢も苦しみの夢も、繋がっているようでもあるし、断絶しているようでもある。
ただし夢は古いものから忘れていくことができる。苦しい夢の記憶も、明日には少しだけ忘れているだろう。明後日にはさらに、もう少し忘れているだろう。
体を折り曲げて、草の中を少しずつ前進する旅行社 自由行。
そして、すべての夢を忘れ去ったとき、虫はまた人の顔をして歩き出すかもしれない。
Posted by cirirtomi at 11:03│Comments(0)
│nieotro